2024年2月9日のミュージックステーションにて、BADHOPが初出演を果たしました。
BADHOPは、神奈川県川崎市を拠点に活動する8人組のラップグループ。高校生ラップ選手権で活躍した「T-pablow」や「YZERR」といったメンバーを中心に、川崎で育った幼馴染で構成されています(Vingoさんは東京からのメンバー)。
BADHOPは2010年代以降の日本のヒップホップ界をけん引したラップグループであり、現在のラップブームの火付け役とも言える人たちです。
そんなBADHOPは、2024年2月19日に東京ドームでの解散が決定しています。
ヒップホップファンには非常に悲しいニュースでしたよね、、
そして先日、グループ初となるミュージックステーションに出演、そして、
すぐに新アルバムからの新曲のMVを発表しました!
そんな新曲を、プロモーションの面も合わせて紹介します。
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新曲【Last Party Never End】
MVが発表された新曲「Last Party Never End」は、2月9日発表新アルバム「BAD HOP」からの5曲目。
BAD HOPは解散を発表して以降、新アルバムをプロモーションしてきました。
そんな新アルバムは、川崎を代表する彼らの人生やラップ1本で成り上がった生き方をフレックスしながら、次世代のラップ界を期待するように彼らのスキルを見せつける極上の8曲。
そして、「Last Party Never End」は、ラストアルバムの中でもBAD HOPの最後を最も感じさせるような1曲です。
フック(サビ)を「Tiji jojo」が担当。バースを「YZERR」「Vingo」「Yellow Pato」というメンバーで彩ります。
曲のテーマは、「幼なじみと最後のパーティー」と言ってよいでしょうか。彼らのBADHOPとしての思いがリリックに込められており、流れるような彼らの特徴的なフロウが気持ちいい楽曲となっています。
プロデューサーはおなじみの「JIGG」が担当。ビートは「JIGG」らしい色んな音色を響かせたトラップビートで、BAD HOPのメンバーのラップが非常にマッチしています。また、どこか「楽しいパーティーの終盤」といったような儚い雰囲気もあって、曲のテーマと良くマッチしていると感じました。それでいて、タイトルが「Never End」なのもまた、良いですね。。
天才的なプロモーション
今回MVが発表されたタイミングは、ミュージックステーションでの出演直後
そして、選ばれた楽曲はBADHOPの最後を感じさせる「Last Party Never End」
やはり天才的です。。
ミュージックステーションは日本で最も有名と言っていいレギュラー音楽番組です。そんな番組に合わせてアルバムやMVを発表することで、Mステ出演という行為が最大限に活かされたように思います。
BADHOPはこれまでも独自のスタイル・プロモーションを貫いてきました。
音楽レーベルに所属せず、インディペンデントで楽曲・アルバム制作。コロナ過では無観客ライブを行い、地元川崎へは無料で使えるスタジオを設置。2022年の「ラップスタア誕生」では「YZERR」「T-pablow」は審査員を務め、業界全体への貢献も果たしてきました。
特に、BADHOPのブレーンと考えられている「YZERR」は、プロモーションセンスの塊であり、数々のアーティストとも関係値を築いていると言われています。また、大物との客演、2010年代以降のトラップの本場「アトランタ」での楽曲制作など、若手への影響力も絶大であり、これからもラップ界に恩恵をもたらすことは間違いないでしょう。
この曲の聴き所・パンチライン
この曲の聴きどころはズバリ、
「ビートとマッチしたフロウ」と「パンチライン」です。
曲のはじめ、エレキの音と共にゆったり始まるJIGGのビートに合わせて、「Tiji jojo」がフックで魅せます。「俺が払うからが口癖」とMONEY MANらしいらしいリリックも聞かせてくれます。
つづく「YZERR」「Yellow Pato」「Vingo」も彼ららしいリリックとフロウを披露。
「皆笑ってる、だけど涙目」(Yellow Pato)
「東京から橋を渡ったあの日からスーパースター」(Vingo)
「これ以上は無いって、最高だから最低なことも笑い合って」(YZERR)
トラップでありながら、全員がパンチラインをぶつけられる彼らのラップスキルは流石と言えます。
彼らみんながBADHOP最後の終わらないパーティーを楽しむかのような楽曲。ぜひ聞いてみて、あなたの好きなパンチラインを見つけてみてください。
まとめ
BADHOPは2024年2月19日、解散をします。
是非、ラストアルバムだけでなく、これまでのBADHOPのアルバム・楽曲を振り返って聞いてみてはいかがでしょうか。